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by shy1221
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医局制度の利益・不利益

大月市立中央病院問題 特定大学頼りに逆戻り
<記事引用>
 ◇多様な大学から医師を−−市改革
 大月市立中央病院で東京医科大から派遣された常勤医師15人が辞職し、入院患者が3割以上も減少するなど病院運営に支障が出ている問題は、市への不信感から江口英雄院長(62)が3月末で雇用契約を解約する申し入れ書を提出する事態に発展した。市は多様な大学から医師を集めての病院改革を掲げ昨年4月、東京医科大出身ではない江口院長を招いたばかり。市は医師の安定確保に向け別の私立医大との提携交渉を進めていることを明らかにし、特定大学頼みに逆戻りした形だ。【吉見裕都】
 ◇「場当たり的政策」−−院長が市批判、就任1年で退職へ
 同病院は62年に開院、14の診療科を持ちベッド数は243床。開院以来、東京医科大出身者が院長を務め、提携により多数の常勤医師が派遣されてきた。昨年4月時点で、21人の常勤医師のうち18人までが同医科大からの派遣だった。
 市によると、昨年3月末に前院長が定年退職する際、市は同医科大が推薦した後任院長を断り、上野原町立病院を建て直した実績を買って江口院長を招いた。江口院長は横浜市立大医学部卒で、同医科大と大きな接点はなかった。
 同医科大は昨年6月、年内での医師の派遣打ち切りを市に通知。同9月末までに派遣の常勤医師15人が辞職した。
 派遣医師の大量辞職について同医科大は、昨年4月に導入された国の臨床研修制度に伴う医師不足で、医師が同医科大に引き揚げたことを理由に挙げる。同医科大によると、千葉県内の病院も昨年上半期、派遣医師が辞職したという。
 市の三枝新吾助役は「患者を置き去りにして一時期に大量辞職するなど、医師の倫理からみても許されるわけがない。院長派遣を断った報復人事だ」と憤慨する。
  ■  ■  ■
 同病院が改革を掲げたのは、経営悪化の問題がある。市一般会計からの繰り入れを引いた03年度の実質的な赤字額は約3億5000万円。地元市民がより高度で専門的な医療を求めて甲府市や東京都の病院へ流出し患者数は伸び悩んでいるのが主な原因だ。
 市は01年、職員や有識者で病院運営委員会を設け、病院運営の問題を約2年間協議する中、「特定の大学に医師派遣を依存し、(同大学出身の)院長に(採用など)医師人事を実質的に一任していることで病院運営に悪影響を与えているのでは」との意見が出された。答申には記載されなかったが、同医科大との関係になたを振るうきっかけになった。
 昨年9月市議会で、西室市長は病院運営の方針を「一つの大学病院にとらわれず、複数の病院と提携・連携を深める」と答えた。その結果、医師が互いに鍛錬し医療の質を高めるとともに、患者本位の“市民の健康管理センター”になるというのが市の改革案だ。実力のある倫理意識の高い医師が集まり、市民本位の病院を目指す江口院長の考えとも一致する。
  ■  ■  ■
 市や江口院長は、複数の大学と医師の派遣交渉を行い、昨年9月末までに3人の外科医の常勤医を補充した。しかし、同12月に副院長1人が辞め、今月1日現在の常勤は8人、非常勤38人。今年3月末までに、派遣の常勤医2人が辞める予定だ。
 病院は、大量辞職が表面化してから入院、外来患者とも減少し、医師不足のため小児科は週5日診療から週1日になった。赤字の大幅増も予想され、市民から「最低限の医療サービスもできていない」(37歳男性)などと不満の声も漏れる。
 市は昨年12月議会で、常勤医師が派遣される特定関連病院提携を東京都内の医大と結ぶ方針を明らかにした。
 交渉は秋から始まり、院長自体の人事にも及ぶため、市と江口院長の連絡不足のまま進んだ。昨年12月、江口院長は市から05年4月以降医師の人事権を都内の医大に委任するよう文書で同意を求められた。江口院長は退職を申し入れた今月7日の記者会見で、市の方針転換を「場当たり的な政策だ。交渉中の医師が複数いて、あと1年あれば医師が確保でき、病院改革を進められた」と批判した。
 市によると、都内の医大との交渉では、院内の医師人事は医大に一任される予定で、東京医科大と同じ関係を持つことになる。三枝助役は「交渉中で名前は明かせないが、多様な大学出身者が集まる大学。患者本位の意識も高く、市民に溶け込む病院作りをしてくれる」と改革継続を主張する。
 多摩大学大学院客員教授(医療経営論)の真野俊樹さんは「全国の病院でも長期的には多様な大学と連携する流れにあるが、臨床研修制度で各地の病院から医師の引き揚げが起こっている中で、提携大学が予定していた院長を変えるなどの市の手法は、急激過ぎるようにみえる。また、派遣医師を多様な大学出身者にしたいのならば、徐々に増やしていくなど、もう少し緩やかなマネジメントもあったのではないだろうか」と指摘する。
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 ■ことば
 ◇臨床研修医制度
 医療技術が未熟な研修医の医療ミスが後を絶たないことを受け、国が昨年4月に導入。研修医は義務として指定病院で2年間、内科・外科・小児科・産婦人科など主要な診療科7種を回り、臨床研修を受ける。幅広い視野を持ち、専門以外でもしっかりした医療ができる医師の育成が目的。導入前は、医師の国家試験を合格した直後に研修医は進む診療科を決め、その科だけで研修を受けることが多かった。
<引用終了>

コメントはまた別に。
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by shy1221 | 2005-02-02 14:44 | 思うこと