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by shy1221
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もう少し。

どこで産めば… 勤務医減少し分娩扱わぬ病院が増加 

 今度は長野県のネタ。全国で火を吹いて来ましたな。もう少しで破綻しますな。

 この期に及んでも、市民団体は、「自分に合ったお産をさまざまな選択肢から選びたい」なんてことを言います。もう一部地域ではそんな選択肢はないということに、気付かないかな。そして、そうさせてきたのは、一部の市民団体。これ以上はケンカになるから言わないけど。

 新しい研修医たち、こんな状況ではぜったい産婦人科には来てもらえないと思うよ。行政はどうするつもりかね。



<以下記事>
 県内の病院産婦人科で昨年度から本年度にかけて勤務医が減少し、分娩(ぶんべん)を扱わなくなっている病院が相次いでいることが2日、分かった。研修医制度の変更で県内外の大学病院が人手不足になり、一般病院に派遣した産科医を引き揚げているためとみられる。開業医も、高齢化や若手のなり手不足で減少傾向が顕著だ。女性から不安の声が出ている。
 日本産婦人科医会によると昨年度、産科で出産を取り扱う県内の病院は26施設、診療所は13施設あった。県産科婦人科医会によると、このうち病院では05年度にかけて産婦人科の勤務医が15人減少。開業や結婚での退職を合わせると22人にもなる。
 このため今年に入り、町立辰野総合病院(上伊那郡辰野町)、県厚生連安曇総合病院(北安曇郡池田町)などが出産を取り扱わなくなった。ほかに複数の病院が取り扱い中止を検討中という。
 豊科赤十字病院(安曇野市)は常勤産婦人科医のうち1人が来年3月末に退職予定。県産科婦人科医会によると、医師を派遣してきた県外の大学病院も派遣を中止する方向という。同病院は来年4月以降出産予定の妊婦は受け付けをやめた。
 04年度から制度が変更され、研修医が大学病院に所属しなくなった。このため大学病院が人手不足になり、病院に派遣された産科医を引き揚げている。
 同会会長の小西郁生・信大医学部教授(産婦人科)は「忙しい産婦人科はなり手が少なく、医師不足が深刻。県外の大学病院からの派遣中止も相次いでいる」と説明。「産科がなくなる地域のないよう、信大が医師再配置を迫られている」と話す。市営上田市産院からの医師引き揚げもその一環という。
 出産の扱いをやめる開業医も目立つ。南信地方のある産婦人科医院は来年2月で産科を閉じる。「体力の限界。続ければ安全にかかわる」と院長(59)は話す。開院24年、1人で年間400−500件の出産に立ち会ってきた。自分の体調が悪くても休まず、緊急時に備え遠出も控えてきた。
 この医院の産後ケアなどを気に入っていたという同地方の主婦(33)は「医院があるから2人目を考え始めた。なくなるなら、出産自体をためらう」と話す。
 東信地方の産婦人科医院も11月で産科をやめる。医師1人で年間300−400件の出産を扱ってきた。20年前の開業当時は休日がなくても「やりがいがあった」と院長(58)。しかし近年、全国で出産時の事故をめぐる訴訟が相次ぎ、やりがいよりも負担感の方が強くなったという。
 2医院とも今後は不妊治療や子宮がん検診など婦人科だけ存続させる。
 産科医不足による出産施設の減少は全国的傾向だ。日本産婦人科医会の調査では、02−04年の2年で出産取り扱いをやめた病院は、把握できただけで全国で100近かった。診療所は約220施設に上った。やめる医療機関が出ると近隣の医療機関の負担が増える問題もある。
 佐久地域では昨年、北佐久郡軽井沢町立国保軽井沢病院と佐久市内の個人病院が出産の扱いをやめ、出産できるのは4施設。県厚生連佐久総合病院(佐久市)は10月までの出産件数が600件と、すでに昨年1年分とほぼ同数だ。3日に1度の夜勤に就きながら医師が診察している施設もあるという。
 お産を語り合う女性団体「あづみのうぶごえネットワーク」の主婦高嶋真由美さん(32)=安曇野市=は「自分に合ったお産をさまざまな選択肢から選びたい女性は多い。行政は子育て支援策の一環として、安心できる出産環境を確保してほしい」と話している。
by shy1221 | 2005-11-03 23:33 | 思うこと