クラシック音楽、小田和正、資格試験、医療記事批判などなど幅広い(節操のない)ブログ


by shy1221
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医療ドラマ「ウィズドロワル」第9話

クラノスケ、ササノ、ICU専任ドクター、マサミの父。
ナースステーションでマサミの父に経過説明をしている。ササノがクラノスケのわき腹をつつく。クラノスケ「ボクはマサミさんの経過に納得しきれていない部分もあります。マサミさんの病気は若い女性としては結構珍しいです。今後の同じような病気や同じような病態の患者さんのためにも、マサミさんの病理解剖をお願いできないでしょうか」マサミの父、わかりました、とうなずく。

病理解剖室。ガウンを着ているのは病理医とクラノスケ、ササノの3人。少し黄色みをおびて硬く光るマサミの肌。

透析室で、電子カルテの画面に向かっているクラノスケ。ピッチが鳴る。「センセイ、そろそろお見送りです」
霊安室のドアが開き、葬儀社の社員が入ってくる。マサミの遺体が葬儀社の車に載せられる。マサミの父「本当にありがとうございました」
葬儀社の車が走り出す。車が角を曲がるまで、クラノスケ、ICUの医師、マサミが入院していた内科病棟の看護師長、ICUのナースが深々と頭を下げている。
一同解散。看護師長は涙をためている。クラノスケの目にも涙が浮かんでいる。「なんやかんや言いながら、センセイ、マサミちゃんのこと、いつも気にしていたもんね」

編集部。デスク「“検証 妊婦はなぜ18病院から断られたのか”は反響すごいね。だまっていてもヨシノくんの読者が情報を提供してくれるよ。あちらさんの記事の主張をひとつひとつ論理的につぶしていく、快感だね」
ヒロイン「でも、そろそろ私も重くなってきた。“ある産科医の死”、そろそろ書かせてよ。うーん、テルユキセンセイが死んだ日のこと、その前の日の手術の前の様子のこと、某巨大掲示板に誰かが詳細に書きこんでいたのは、すごいショックだった。これ書いていったん終わりにして、じゃあ次は財務省シリーズとかすればいいじゃない。なんだかつらくて」
デスク「そーお?僕としてはさ、もう少しがんばってもらって、3月になら許可かな。3月にぶつけよう。この春には全国の産科・小児科がどんどん終わりになるようじゃないか。産科医も死んだし、産科医療も死んだ。願わくは花の下にて春死なん その如月の望月の頃、と」
ヒロイン「デスク、勝手なんだから」とため息。
ヒロインの携帯が鳴る。ヒロイン、廊下に出る。マサミが亡くなった。マサミは少しかたくななところがあって友達が少なくて心配していた。マサミはヨシノさんをとても慕っていたようだ。お通夜が明日で葬式が明後日。身内だけで行うけれど、来ていただけないか、とマサミの父の声。

お通夜。何人かの制服姿の女子高校生。シスター穂刈。そしてヒロイン。
テルユキのお通夜とは対照的なささやかなお通夜。ちょっと迷ったけれど、お通夜ふるまいの席には出ずにそっと帰ってくるヒロイン。

産科病棟。クラノスケが回診をしている。
クラノスケ外来の前。今日も診察は遅れているようだ。やっとヒロインが呼ばれた。
ヒロイン「マサミちゃん、どうして亡くなったの」とクラノスケを少し責める口調
クラノスケ「守秘義務」
ヒロイン「マサミちゃん、クラノスケ先生のようなお医者になりたい、勉強して群馬大学に入るって言ってたのよ。キミコさんも死んじゃう。テルユキ先生も死んじゃう。マサミちゃんも死んじゃう。あたし、気が狂いそうだわ」
クラノスケ、無言で電子カルテ画面をみている。

ヒロイン、マサミと一緒に移っている携帯の写真を見ている。マサミちゃん、わたしはどうしてあげればよかったの?あのあと、私には助けを求めてくれなかったじゃない。どうして、いっちゃったの?ヒロインは泣く。

医局。産婦人科部長とササノがコーヒーを飲みながら話をしている。
部長「テルユキくんの親父さんがすっかり気落ちしていてね、もうお産をやめることになった。こんなご時勢だし、もともと後を継がせる気はなくて廃業の準備は内々にはじめていたんだが。助産婦もパートをいれて4人だったし、H病院の件もあったし、予定より早くやめることになった。5月末までは自分のところで分娩を扱うけど、それより先は僕のところと○○センセイのところ、××病院で面倒みることになった。テルユキくんの親父さんのところは基本的にローリスクだけだったけど、それでもあの年で年に180例みてらしたから、結構痛いよ。」
ササノ「弟さんも後を継がないのか」
部長「ヒトリくんも県立病院の1人医長でそれはひどい生活をしているらしくて、これを機会に春にこっちに戻ってとりあえず大学(の医局に)にきたらどうか、と親父さんは考えてるらしい。まあ、ヒトリくんが抜けたりすれば、あっちの大学には痛手だろうけどね。ヒトリくんの大学は今年は入局者が2人だったそうで、週末の代診も月1回なのだそうだ。ひどい話だ。ウチの上のも、ヒトリくんの大学の5年だろ、卒業したらさっさと帰ってこいってきつく言ってあるよ」
そこへ副院長が入ってくる。「ササノ先生、あとでちょっと」

院長室。院長のほか副院長、看護部長、事務長らしき面々。
「きみのところで亡くなった高校生の親が○○法律事務所を通じて、カルテ保全の申し立てをした」
ササノ、無言。
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by shy1221 | 2007-03-04 09:00 | TV、ドラマ、映画(冬ソナ以外)